ファクトフルネス

人は決して今思っているほど不幸でもなく
かつて願っていたほど幸福でもない
                 by ラ・ロシュフコー

人は今感じている不幸・不遇感を高く見積もりすぎる。ネガティブな感情を処理するためだけに半生を費やす人も少なくない。幸福を高く見積もるのは、概ね弊害はない。むしろ幸せを噛みしめることで前者の悲劇的な本能を中和できる。

悲観的な感受性の高さは生き残るためには有用だ。得したことより損失に過激に反応するのも脳がそうできているからだ。しかし、ネガティブな感覚や思念に振り回され過ぎて不幸に陥る人が多すぎる。

本能のおもむくままに考え行動すると、芳しくない状況に陥ることを我々は経験則で知っている。しかし、ネガティブな感覚や思念に関しては、なまじ危機感知能力の高さが役に立つことが多いだけに、負の感覚・思念には疑問を感じることなく従ってしまう。この認知の歪みは世界を客観的にみる力を著しく減じる。

我々は常に自己の感受性の偏りを中央値に修正する自己意識を内面化するべきだろう。視線を広げれば、偏向した世界観こそが、紛争の大半の原因であることは間違いないのだから。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

  • 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: 単行本
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