抗生物質ヒステリー

抗生物質を処方されただけで、医師を悪魔呼ばわりする人が結構いる。

声が出ないので近所の耳鼻咽喉科を検索。最近はグーグルマップに法人のレビューが出るようになっている。病院のレビューは既に蓄積が多い。で、一番よさげな耳鼻咽喉科をみつけたが、上記の理由で医師を罵倒するテキストを読んで怖くなった。

最近の医療ジャーナリズムの主流は「糖質嫌悪」と「抗生物質嫌悪」「精神医療嫌悪」の三本柱みたいだ。精神医療嫌悪については過去にも書いたが、抗生物質を必要以上に嫌う論調も少し行き過ぎだと感じている。

とはいえ私も最近あまりにも頻繁に抗生物質アンチのテキストをネットやマスメディアで目にするので、処方された抗生物質が妥当なのか、考え込んでしまった。どうも上記のクレーマー気質の人たちには「抗生物質は胃腸内の腸内フローラを死滅させる悪魔のクスリ」みたいな印象らしい。実際腸内細菌のバランスが抗生物質によって狂って、疾患に陥ることがあるそうだ。

また「抗生物質は菌には効くが、ウィルスには効かないので風邪での処方は原則、無意味」というのもある程度までは真実のようだ(結局判断するのはやはり自分の主観だということは認めつつも)

で耳鼻咽喉科で処方された私の抗生物質に意味がないのかと調べたら、いくつかの信頼できそうな堅いサイトで「風邪にともなう咽喉の腫れは細菌によって生じるので、適切な抗生物質の投与はデメリットよりもメリットの方が上回っている」とのことだった。内科においてよりも耳鼻咽喉の分野の方が抗生物質の投与は必然性が高いシチュエーションが多いらしい。

クスリというのは全てがある意味毒だ。しかし、メリットとデメリットを天秤にかけてメリットの多い場合には服用すべきだ。そういう多くの医師の良識が真実に近い気がする。

声を早く取り戻せるかどうかは職業的に死活問題だ。多少腸内の細菌バランスが狂っても仕方がない。クスリの恩恵かどうかはわからないが、一週間良くなる兆候のなかった声の状態が少しマシになった。希望を持って処方された分は服用したい。
トミロン