【Book】辺境メシ 高野秀行

辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

日本を代表するノンフィクション作家の一人と断言できる高野秀行先生の新刊です。週刊文春に連載したものを加筆してまとめたものです。いきなりゴリラ肉・チンパンジー肉についての言及から始まります。

なんでもゴリラは保護獣だから絶対狩ったらだめとコンゴ人に説教していた白人のドクターがゴリラに殺されそうになり、無我夢中で銃を乱射して倒してしまったという出オチから始まります。固いけれどあまりケモノ臭くはないそうです。

この手の世界を漫遊してゲテモノを食いまくる系の本が好きです。高野秀行先生は辺境旅行の第一人者だけあって、経験量が桁違いです。そして何より文章が上手い。

不味いけれど頑張って食った系の記事よりも、予想を反して美味だった系の記事の方が多いので楽しい。それだけに本当に不味いものに関しては文章を読んだだけで胃がむかつく感じさえする。

この世界食材紀行的な本の結論に一定の法則があるのが面白い。それは「なんだかんだいって牛と豚は美味しい」ということだ。そして(イスラム教徒も含めて)人は概して酒が好きだということだ。背徳感を感じつつ酒の誘惑に負ける中東の庶民たちが微笑ましい。

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