さくらももこさん逝く

妹の「りぼん」を読んでいたので「ちびまる子ちゃん」はリアルタイムで読んでいた。五巻ぐらいまでの独特のシニカルかつ慈愛に溢れた作風が好みだった。

「なかよし」「りぼん」の系譜でメインの恋愛ストーリーの間に挟まれた箸休め的少女マンガがわりと好きだった。

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「にゃんころりん」は妹が初めて買った単行本だ。内容はほとんど覚えていない。「おませなユーミン」は今の青年誌に出てきそうな一人暮らしの青年の家に少女が転がり込む話、小学生向きなので内容は健全です。

「空くんの手紙」は思い入れのある作品だ。過激なほどピュアで心が洗われるような世界観がよい。巻数を重ねると世俗感が溢れてきて、酷くつまらなくなった記憶がある。少女のような少年空くんと奔放なウサギ、変な生き物であるゴジラが森で仲良く暮らすだけのお話し。作者の小田空はこの作品が終わると執筆の場がなくなり、なぜか90年代初頭の中国に渡り、中国発のエッセー漫画を出したりした。先見の明があったのかなかったのか

さくらももこはマンガ自体が面白く、エッセイも上手かった。しかし結婚して離婚した経緯で心が荒んだのか、作品から漂ってくる雰囲気が険悪なものに変質した気がする。永沢君とか藤木は気持ち悪い。明らかに悪意を感じる後期の作風は嫌いだ。

既に60代だと思っていたので、たいして自分と年齢が変わらないという事実に驚いた。
ご冥福をお祈りいたします。