世界で一番 毛嫌いされている才能

オノ・ヨーコといえば奇声がトレードマークで、一般的なイメージでは「音楽才能皆無」と思われている。彼女の才能を信じていたのはジョン・レノンだけという図式だ。しかし、殺害直前に発売されたダブルファンタジーという共作アルバムにおいて、発売直後の評論家のレビューは「ヨーコは新しいが、ジョンは旧態依然だ」という評価がされていた。

1980年当時、パンクムーヴメントが終わってニューウェーブの風が吹き、80年代は新しい音楽が始まるという雰囲気が世の中に満ちていた。そんな世の中においてヨーコのサウンドの方が新しく聞こえたというのは事実だ。もっと惨劇が起こってしまったので、ヨーコへの再評価の兆しはあっという間にかき消されてしまった。

この曲はアバンギャルドでやはり拒否反応がある人もいるだろうが、自分の奇声をサンプリングする手法は今聴いても斬新だ。1981年という時期に「とても新しい」と評されたのは理解できる。また、意外と素朴できれいなメロディの曲も多い。同じ日本人なのだし、下記の曲は邦楽アーティストが積極的にカバーしても良いのにとおもう。