原点回帰でメンヘラー的な向精神薬のお話しです。
現在の私のように日常とは違うモードで日々を過ごしているとき、脳が妙に興奮して寝付きが悪くなったり、脳の興奮状態にともなう不安増大を沈めるために愛用しているクスリがあります。デパケン*1です。
広い薬効があるクスリですが、基本的には抗てんかん薬です。次に使われるのが双極性障害の躁状態の鎮静です。昨今は後者での処方の方が多いかもしれません。独特の作用機序で脳の興奮状態を鎮めます。割と孤高の薬で似たプロフィールの薬というのがありません。双極性障害の薬の中では副作用が少ない方ですが、向精神薬の中では副作用が多い方で、割と肝臓に負担をかけるタイプなので常用は好ましくありません。
この薬、一時は処方されるもののあまり服用せず備蓄が多くなってしまった薬です。思いだしたように服用するうちに、脳が興奮して、掲題のような不眠や不安が出たときに頓服で服用すると非常に分かりやすい形で薬の作用が実感できることがわかりました。
今の私はまさに「いつもと違うモードなので脳が興奮していろいろ問題が噴出」という状態なのですが、昨夜この薬のことを思いだして服用したら普通に寝付けて、起床後も気分がよいです。備蓄が結構あるので今後も要所要所で使いたいです。
このエントリを読んでデパケンを処方してもらいたくなる人がいるかもしれませんが、てんかん以外ではあからさまに躁状態で医師が「とりあえずデパケン」と判断されないと処方されないでしょう。不眠を訴えたら睡眠薬、不安を訴えたら抗不安薬という第一選択薬が有るわけですし・・・
ココロピルブック 抗精神病薬・抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬・気分安定薬データベース
- 作者: 相田くひを
- 出版社/メーカー: 社会評論社
- 発売日: 2015/03/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
*1:一般名:バルプロ酸ナトリウム