アセテート盤の愉しみ

第114話 アセテート盤という存在 - The Beatles 音源徹底分析(八木 彬夫) - カクヨム

海賊盤の分野に「アセテート音源もの」というのがあります。耐久性に劣るけれども安易に作れるレコードで、製品が本刷りだとしたら、アセテート盤は校正刷りのような位置づけになります。

このイエロードックの名盤は有名です。これ以降に発掘された音源を網羅した2枚組も探せばあるそうです。少しノイジーだけど手触り感のある中音域が魅力的です。

60年代は作成途中の曲を自宅で聴くために作られたり、他のアーティストに曲を提供する場合に手軽さから煩雑に作られていました。カセットテープの普及後はシングルサイズのアセテート盤は作成ニーズがなくなったようです。しかし、CDが登場するまではレコードの事前プロモーション用として、ラジオ局等に配られる目的でLPサイズのものは長らく作られていたようです。70年代ロックのブート名盤のいくつかはアセテートが原盤です。