自尊逃避癖

物心ついたときから褒められると居心地が悪くなって逃げ出す性分だった。小学校の時、作文が何かの代表になったときも学校を休みたくて仕方がなかったし、なんの間違いか描いた絵が神戸市で賞をもらったときも、全校集会で校長先生から表彰状を貰うのが心から嫌だった。

高校は、褒められるようなところに行くのが嫌で、現状の成績で楽に入れるところに進学した。大学は一年浪人した、親族に東大卒がゴロゴロいる家系なので、とても二流大学でお茶を濁せるような雰囲気でなかったからだ。なんとか引っかかった大学に進学したが、大学生活はまったく面白くなかった。

内心では人一倍賞賛を望んでいるのに、いざ賞賛を受けるとその場を逃げ出したくなる。最初の職場でも「適度に蔑まされるポジション」に固執した。たまに大口の商談をまとめて、ちょとだけ見直されるぐらいが一番楽だった。

半世紀の馬齢を重ねた今でも性格の根っこは変わらない。適度に蔑まされ、ときどき小さな賞賛を得られるぐらいのポジションが一番落ち着く。基本陰の世界の住人なのだけれども、偶に賞賛というご褒美が欲しい、そんなひねくれた性格の私でございます(-_-;