以前も心がけたのだが忘れていた。「心の重心を地に近づける」ことの大切さだ。心が脳を中心とした上半身でフワフワとふらついている感じ。これを制御しないと、よりよく穏やかに日々を過ごすことが難しくなる。
とらえどころの無い不快感が混ざったボンヤリした自我感覚よりも、指先が触れているもの、自分が体を動かすことで物理的な位置や形状を変えられるものに集中する。食欲を満たすことを最優先してガッツいて貪るように食べるのではなく、一口一口食物が咀嚼されていく感覚を大切にしながらゆっくりと食べる。
先日久しぶりに人様と食事を共にして、相変わらず食べるのが下品に早いことを反省した。欲望を解消するために世界にセカセカとアクセスすることこそ、私の一番治さなければならない悪癖なのだ。
欲望の速度にあわせて生活をすると万事が雑に味わいを欠いたものになる。雑な食事が最たる例だが、それ以外にも諸事が下衆でインスタントだ。丁寧に作り、ゆっくり食べる。手癖で仕事や家事を片付けるのを止めてみる。
心の重心を落とし、無意識でやっていることを意識的におこない再構築してみる。それが今週の課題。