ネット商売で顧客が購買プロセスに使用するWebシステムの完成度は、売り上げにダイレクトに直結する。システムが洗練されているかどうかは、「欲しいものがある」「信頼できる」「安い」と並んでネットショップのキモといえる。
「発注のしやすさ」は非常に大切なのだが、おざなりにしている事業者があまりにも多いのが、Web上で顧客が目にするUI(ユーザーインターフェイス)だ。コレが考慮されていないと、いくら価格を安く設定してもかなりの比率で顧客が逃げてしまう。そして洗練されていても、それが慣れ親しんだものではないと、これまた購買意欲の有る顧客がゴッソリと脱落してしまう。
Amazonは創業以来、一度もUIの基本を変えていない。これがAmazonの大きな資産だと、ヘヴィーユーザーの私は考える。実際、価格.comで調べて多少高いぐらいならAmazonでポチってしまう。
買いたい商品のページを見つけたら、「カートに入れる」→「レジに進む」→「注文を確定させる」の3クリックで注文が完了する。このシンプルさは感動的だ。そしてクリックするボタンは常に右上にある。これも例外がない。
クリック数を極力減らすこと。UIが人間工学に基づいていること。そしてユーザーの経験値の重視、この三つを押さえておいたら間違いない。Amazonが膨大なマーケティングデータに基づいた洗練されたシステムを世に晒しているのに、参考にしないゴチャゴチャしたネット販売サイトがあまりにも多いのはなぜだろう。よくわからない。
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