ニュアンス的には「反エントロピーを維持しようと無数の細胞がネットワークをつくりながら絶えず蠢く」そんな感じだろうか。それでも最終的にはエントロピーの法則に負けてしまって個体は死んでしまう。それを繁殖という力で乗り越えてきたのが生命体なのだ。 繁殖できない生物は本来存在意義がない。だけど人は理性を持っているからそうは考えない、というかそう考えたくないからいろいろ理屈を作っては嘆息している。きっと無意味なんだろうね。
自我意識というのはあるような無いような不思議なものだ。エロスとタナトスの摩擦に浮かんだ幻影のようなものなのだろう。その摩擦熱が鬱なのか・・・
動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか (2009/02/17) 福岡 伸一 |