タイトルは小田嶋隆先生の暴言です。もちろん言葉通りの意味ではなくて皮肉です。音楽を聴くという行為を過度に神聖視する人たちをからかっているのです。
もっとも、現代における音楽の存在理由をかんがえると、「時間を過ぎ去るのを手助けする効果」というのは馬鹿にはできない。僕が音楽を聴く理由の半分ぐらいはまさにこれなのだ。
では残りの半分はどうなのかというと、「聞くことによって発生する脳内麻薬の刺激を求める」「陰鬱な気分の時に陰鬱な音楽を聴くことによって、気分の悪さを相殺する」「他者が感動した音楽を追体験するために聴く」こんなところだろう。
二つ目の理由は人によっては理解できないかもしれない。短調のクラシック音楽やジョンレノンの一部の曲が該当する。楽しいときに楽しい曲を聴くとより楽しくなるけれども、悲しいときに悲しい調べに身を委ねると、悲しさが薄れるのだ。
これはエヴァのサントラだけども象徴的な曲なのでご紹介したい。