テンシュテットという指揮者に出会えたお陰でマーラの良さが急にわかった。とてつもなく判りやすい演奏なのだ。マーラーが得意な指揮者といえばバーンスタインだが、テンシュテットも有名だ。バーンスタインの演奏は7色のグラデーションを丁寧に描くものだとしたら、テンシュテットは金色と黒色のツートンの演奏なのだ。(この表現は受け売りなのだが、本当にそのとおりで、他に的確な表現が見つからない)一つ一つの音が有機的で意味が込められていることがよく判る。
まだ判ったのは交響曲6番(悲劇的)だけなのだが、この勢いでどんどん好きになりたい。次は4番・5番あたりが目標だ。
マーラー:交響曲第6番 (1998/03/11) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 |