心の病とは脳の病のはずである。しかし、抑うつが辛いときの不快感は、冷静に内観しても、胸のあたりにある。胸には心臓と肺があるけれど、どこが痛みを発しているのだろうか。もちろん不快感を不快だと判断しているのは脳である。
抑うつの不快感は、空気が思うように吸えない不安感と似ている気がする。呼吸ができないことは死に直結する。空気を欲する仕組みの中に抑うつを感じる仕組みが組み込まれているのかもしれない。こんなトンデモ説は見たことがないけれども。
酸素吸引したり、胸部の筋肉を解して血行をよくすれば、気持ちが楽になるのだろうか? 試しに胸の筋肉を手で丹念に解してみた。10分ほどやってみると、少し気が楽になったような気がしないでもない。
肺は臓器で一番冷えている気管らしい。だから癌になりやすい。スポーツをする人は荒い呼吸によって肺を温めている。スポーツ選手がうつ病で不調になったというニュースは聞いたことがない。禁煙して肺を綺麗に保ち、運動して胸の血流をよくすることで鬱が治る可能性はあるかもしれない。