ジョンレノンが殺害されたときはまだビートルズを知らず
オグリキャップの活躍時期はまだ競馬に興味がなかった。
三十路世代が90年代を回顧している2chのまとめサイト等をみると
彼らの方が人生を長く費やしているような感じすらしてしまう。
バイトしかせず後半は留年回避に血道を上げていただけの大学時代。
なれない営業にストレスを抱え
帰宅後の時間をすべてパソコン通信に捧げていた最初の会社員時代。
この10年がブラックホール化しているからだろう。
上京してようやく「自分の人生を生きている」と実感したのも一瞬で
こんどは心を病んでそれを克服するために精神力の大半を蕩尽してしまった。
「他者と同期して何かを育む」
こういう動物としての本能に根ざした生き方をしないと
実年齢に相応しい生きてきた手応えというのは得られないようだ。
願わくば還暦まで生き抜けたとき
おなじような感想は抱きたくないと願っている。