なんか哲学的なことを考える日々が続く
悩みの半分は心ではなくて筋肉のこわばりに由来する
この言葉を読んだときに酷く懐疑的になった。
僕は悩みとは心の歪みだと思っていたから。
その本には具体的に「この箇所を中心とした筋肉を解すと心が軽くなる」
そう言いきっていた。肩甲骨の一番上である。
胡散臭いと思う以上に「これが本当なら大発見だ」そう思った。
確かにマッサージ屋で解してスッキリした気分で店を出たときに
入店するときより悩みが深まった、そういうことは全くない。
風呂上がりで上気しているときに人生の儚さについて考えたりしない。
胡散臭いどころか当たり前である。
僕は苦しみは「過去との因果関係によって生成された'心'の在り様に内包されている」
そう理解していた。
そうではなくて、過去にあったトラウマよりも、
現実問題として背中の筋肉が固くなって血流が滞り疲労物質が溜まっている
そういう物理的な理由の方が苦しみの主因なのだ、と見方を変えると、
すごく救われる気がする。
トラウマを過大視するのは因果関係に全ての解を見いだそうとする
現代人の病理かもしれない・・といわれると反論の言葉が見つからない。