小さなともしび

10年前 この大塚利恵さんという人のライブを観るためによく上京していた。
メジャーデビューしたものの人気がなくて契約を打ち切られた彼女は
10数人の観客を相手にライブを続けていたが
この年の末に喉を壊してしまいシンガーとしては終わってしまった。

この音源は録音状態が悪いけれど、
彼女の最後の輝きを捉えたものとして大切にしている。

この日を境にパフォーマンスが劣化していくのだが、この曲の初演は見事だった。
ガヤが多く聞こえるように真面目に鑑賞している観客は少ししかいなかった。

詞の巧みさは今でも評価できると思う。
現在は作詞家としてそれなりに有名です。すっかりオバサンになったけれども・・・

泣いたついでに 笑ってみると 同じことだと 気づいてしまう
とても立派な クジャクの羽は 毒を吐き出す 黒とピンクの
初めてドレスを仕立ててもらった ピアノの発表会で
何色がいいと聞かれて答えた 七色がいい
偶然という楽しみを 今は見つからないと
明日を押し殺しても あなたの背中に輝く 小さなともしび

頭がよくて ときどき馬鹿で かわいい女が あなたも好きでしょ
初めてあなたを 見たとき思った きっとあなたも七色が好き
出来たドレスに ガッカリしたのよ こんな色じゃない
あなたの悲しい過去についていく気はないわ 
二人がすれ違う前に カーテンの色について 語り合いましょう

あなたの命を 早送りしても 絡まったテープを その手で解くのよ
投げ出す言葉の 許されないのが あなたが一番知っていること
偶然という楽しみも 今は見つからないと 明日を押し殺しても
あなたの背中に輝く 小さなともしび

私には見える 小さなともしび