コトバは人間の弱さを庇護することが本来の目的と考えてみたが
思えばポジティヴなコトバを嘯くのは、
ネガティヴなコトバを嘯くよりずっと難しい。
馬鹿っぽくなったり、上から目線の尊大なコトバになってしまう。
とくに日本語はその傾向が強いのかもしれない。
言語に人は支配されているところは大きいので
日本人の汎用的な性格と日本語の特徴は繋がっていると考えるのが自然だろう。
討論がどうしても喧嘩的になってしまって洗練しないのも日本語の欠点だろう。
敬語と罵倒語は発達しているのに中庸な言葉づかいが難しい。
あえてやろうとすると文語的になってしまうのが問題だと思う。
口語の中庸な言葉づかいというのは
かなり崩れていたり方言バイアスが強かったりする。
平明な口語・ポジティヴな口語というのは
僕のもっとも苦手とすることの一つである(-_-;
ソシュールを読む (講談社学術文庫) (2012/07/11) 丸山 圭三郎 商品詳細を見る |