かんちがい音楽評論[JAZZ編] (2012/01/16) 中山 康樹 商品詳細を見る |
音楽評論の衰退を嘆く本だが「おまえが言うな!」の突っ込み満載の駄本である。
ここまで瑕疵の多い本も珍しい。
感情的な結論ありきで文章を書き殴っているので内包している矛盾の数は山ほどある。
ありすぎて頭が混乱するぐらいだ。
ひとつだけいうとミュージシャンが文章を書くことに難癖をつけるなら
同じロジックで音楽評論家が音楽評論を評論することもおかしくないと辻褄が合わない。
音楽評論の衰退、とりわけJazz評論の衰退を嘆いているけど
スイングジャーナルの元編集長であり自身が評論家である
自分の責任について何も自覚していないのが痛すぎる。
活字による音楽評論が廃れたのはネットの普及が主因ではなく
氏のような権威主義の売文評論家が跋扈したせいで信頼を失ったからではないのか?