「働く」という字は“人が動く”と書くわけで、
有史以来、人は身体を動かして生きる糧を得てきた。
いわゆる「オフィスワーカー」なんていうのは浅い歴史しかないわけで
人間の身体が「終日座って働く」ことに最適化されていないのは仕方がないことだろう。
週五日、九時五時のあいだPCと対峙していれば、そりゃ背中も痛くなるし
目も疲れるし、精神も病むだろう。
自分固有の問題だと思っていたことが実は“働き方”に由来するものだと思うと
虚しくなると同時に馬鹿馬鹿しくもなるなぁ。
肉体作業というほどじゃないけど体を動かすことで価値を生む仕事の方が自分には
いろいろな意味で楽な気がする。
もっとも現状の劣化した僕の肉体に賃金を払ってくれるところはないと思う 遺憾なり。
働くということ (2004/09/18) 日本経済新聞社 商品詳細を見る |