貧乏人の僕にとっては、物価が下がっていくデフレは
ありがたいことだ。消費者にとってはありがたい。
円高とは円の価値が高いということだ
僕のささやかな資産や、親の資産の価値が高いということでもある。
ミクロの消費者にとってはデフレも円高もいいことだ。
しかし、マクロのサプライヤーにとっては悪いことだらけだという。
マクロのサプライヤーが困ることが将来的に末端の我々が困ることに直結するのだろうか?
消費者はサプライヤーが生み出す価値から、所得を得ているから当然困るというのがその理屈だ。
理屈はわかるけど、眼前の損得と逆なので感覚として危機感を共有できない。
ゆえに、一国民として何を一番恐れなければならないのか イマイチよく分からない。
「借金しないと支出を賄えないのは倫理的によろしくない」という命題では
皆同意しているけど、倫理に問題があるかどうかのレベルの議論をしている段階じゃ
たぶん誰も改革を実行には移せないだろう。
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