わかりました あきらめましょう。

私は進歩しない 旅をするのだ

好きなカタログ系本6選

昔からカタログ系本が好きだ。それもただのカタログではなく著者の主観というか思い入れが反映されているタイプの本が好き。よいものに巡り会える可能性が増えるし、その手の本を愛読するとその分野の第一人者の美学が自分に憑依して、己の教養が飛躍的に上がったような錯覚を味わえる点もよい。

最初にそれに目覚めたのは伝説の自動車評論家のこのシリーズ

この人の自動車観は癖が強いというのが今となっての定評だが。この本を繰り返し読んでいるだけでカーマニアと対等に話が出来るというコストパフォーマンスの良い本だった。今は別の人が書いているけれども徳大寺有恒氏の書く文章と比べるとあらゆる点で見劣るので買っていない。

新版 クラシックCDの名盤 (文春新書)

新版 クラシックCDの名盤 (文春新書)

昨年逝去した主観のみでクラシック評論を牛耳った宇野功芳の名著。とにかく文章が上手い。これを読むと紹介されているCDを聞くと別世界に行けるのではないかと妄想が膨らむ。しかし、数を聞いて理解したのだが宇野功芳が好きな音と私が好きな音は全くベクトルが違う。もちろん推奨盤で愛聴盤になったCDもあるけれども、「なんだこれ?」と感じたCDの方がずっと多い。

ココロピルブック 抗精神病薬・抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬・気分安定薬データベース

ココロピルブック 抗精神病薬・抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬・気分安定薬データベース

これはかなり最近発売されたカタログ系本の中で一番愛読した本。向精神薬を網羅した内容で、執筆者は医師でも薬剤師でもなくサブカル系のライター。しかし下手な薬剤師よりもずっと向精神薬については詳しい。向精神薬に好奇心がある人には万人にお勧めできる名著だ。

昨日買った本です。類書は多いけれども、それぞれの元素に関するトリビアの量では群を抜いている。ブルーバックスなので内容の精緻さは保証されているし、こういう本を枕元に眠たくなるまで読むのが好きだ。

今のアメリカがわかる映画100本

今のアメリカがわかる映画100本

これも昨日買った本。良い映画との出会いのきっかけになるし、アメリカの社会の空気を誰よりもうまく伝える達人である町山智浩さんの文章も楽しめる。これを片手にAmazonプライムやNetflixを楽しむのも楽しそうだ。

ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

カタログ系本の真打ちは個人的にはこれです。上記の本とは少し毛色が違うけれども、字面を眺めるだけで音が聞こえくる村上春樹の文章の巧みさには脱帽するしかない。ジョン・コルトレーンとかキース・ジャレットを意図的に排除しているところも、こだわりのジャズマニアのひねたプライドが垣間見られて愛らしい。ジャズを聴きたいけれどきっかけがないという人には、自信を持ってお勧めできます。