わかりました あきらめましょう。

私は進歩しない 旅をするのだ

脳内の「他人の声」

孤独って頭の中が「他人の声」でいっぱいの状態のことなんですよ。「あの人にどう思われてるのかな」「LINEチェックしなきゃ」「なぜわかってもらえないんだろう」、そんな風に心に棲みついた他人の声と会話している。他人の声に頭が占拠されている状態こそが、本当の意味での「孤独」だと僕は考えます。

http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/24/hitori-solo-time-_n_17575776.html

名越康文さんはそんなに好きな論者ではないけれども、これは至言だと思った。先日、「頭の中で口論しないことを心がけると、ストレスが大きく減る」というライフハックを実感した私なので、この名越先生の言葉がストンと腑に落ちた。

孤独もそうだし、精神疾患の人にさらに顕著かもしれない。メンタルに問題がある人は概ね脳内が他人の声でいっぱいだ。脳内の他者と会話して、それを口に出す統合失調症の患者。過去の他者の振る舞いを数え切れないほど繰り返し思いだしては、憤怒する境界性パーソナリティ障害の人たち。怒りのネタを探しては脳内で論破する言葉を肥大化させ、時には匿名掲示板に書き殴るネット住民、他者とストレスフルな状態に陥ると、脳内で他者と終わりなき論争を繰り返して疲弊する俺。。

誰の言葉だったか、「幸せとはどうでもいいことを口に出したとき、それに共感してくれる人が側にいること」というのがあった。最初はピンとこなかったが半世紀近く馬齢を重ねるとこの言葉の重みがわかる。脳内で他者と会話しなくても事足りるのが幸せであり、足りなくて脳内で言葉や声が渦巻くのが孤独という名前のついた不幸なのだろう。

意識して脳内で他者と論争をしなければ、確かにストレスが後を引かなくなった。ここからさらに脳内から「他人の声」や「脳内会話」を意識して排除すれば心に平穏が訪れるのではないかと考えた。そしてこれはマインドフルネスの手法そのものだった。やっと知識として覚えた数々のマインドフルネス手法のいわんとしていることが解ってきた。

ただ、脳内にある「他人の声」を排除すればOKといえるほど単純ではない。なぜなら、脳内に生成する「声」「言葉」というのは創造力の源でもあるからだ。弱さ故に脳内に発生するネガティブな他人の声や言葉が問題なのであって、全てを封じる必要はない。時には、ポジティブな創造性溢れる言葉を脳内に紡ぎ 口に出し 文章を綴ればよい。そう思い至って、生きていく勇気が少し増えた気がする。

SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である

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