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わかりました あきらめましょう。

年寄りが泣いている 子どもたちが怯えている

羊肉

世界ぐるっと肉食紀行 (新潮文庫)

世界ぐるっと肉食紀行 (新潮文庫)

この手のグルメ紀行本の中では、個人的に白眉の一冊。世界中で肉を食べまくった著者が羨ましい。この本を読んだら多くの人が羊肉を食べたくなるはずだ。世界的に幅広い地域でまんべんなく羊肉が好まれているのは、宗教タブーで引っかかる国がないからだ。イスラム圏とオセアニアでは肉といえば羊らしい。

日本人は羊肉に親しみがない。北海道でジンギスカンにされるのが晴れ舞台みたいな印象。ニュージーランド等は輸出意欲が高いので需要さえあれば流通量はすぐに増やせるそうだ。特有の臭いが嫌われているという分析もされてるけれども、単に歴史的な経緯で牛や豚が先に広く飼われるようになったので、羊が入り込むスキマが少なかったのが主な理由らしい。

三ノ宮のスーパーでは普通に売っているのでときどき買う。ニュージーランド産のラムはクセが殆どなく美味しく食べられる。私のお粗末な舌では豚と牛の中間にあるような味わいだ。羊特有のクセを忌避しすぎた故に、あえて羊肉を食べる理由が日本では見あたらない→普及しない、みたいな負のスパイラルになっているようだ。

羊特有の臭いは文化圏によってはヨダレがでるような美味しさの象徴であるらしい。わざわざ臭いを分泌する臀部が肥大化した羊を飼育しているという。そういう濃厚な羊を感じさせるマトン料理を食べてみたい。凄く美味しいか、臭くて食べられないかのどちらかになりそうだ。