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わかりました あきらめましょう。

私は進歩しない 旅をするのだ

心の安寧

今一番楽しいことを改めて考えてみる。

「信頼関係のある顧客と連絡を取りながら仕事を進めているとき」という色気のない結論になる。そういう仕事がいくつか平行して進行していると、時間などあっという間に経ってしまう。そういうとき「個」が融解し、日頃気になる各種不快感は忘却状態になる。

ある程度忙しくて「ゾーン」に入ったときが一番充実しているのだ。やることがなく手が空くと、意識が自身の疼痛や不安に焦点が自然と当たってしまう。そうなると純粋に辛い。・・単純だ。

他者との協業において、目的に達するために自身を提供しているときが一番自我が安定している。肉体に貼り付いた「自我意識」は基本不快。他者との間に生まれるポジティヴな「他我状態」が悦楽なのだ。

一方「他者という地獄」という考え方もある。他者との間に地獄を見すぎたら、ポジティヴな他我状態の喜びを忘れてしまって縮こまってしまう。不幸な人というのは、他者の中に地獄を見すぎてしまう人たちなのだ。

心の安寧は、共同体の中における安定した役割分担を担う場所に生じる。社会とは、その場所を生成しつつ絶えず変化する有機的な何かに似ている。そこから距離を置きすぎると、無機物に帰ろうとする力に負けてしまう。その敗北感を孤独というのかもしれない。