【本】ゴミにまみれて

ゴミにまみれて (ちくま文庫)

古書店で必ずチェックするのが“ちくま文庫"だ。隠れた良テキストを意欲的に文庫にしているので当たりが多い。加えて僕は「職業もの」の手記形式のノンフィクションが好きだ。職業作家の筆でない方が内容が濃いし、知らない事実を知ることができる。この本は早稲田卒ながら夢破れて清掃作業員になった人の乾坤一擲の一冊だ。

生々しい人間関係を垣間見られるという点でとても面白い。他者に対する視線も自己分析も、とても率直で好感がもてる。いろいろ大変そうだけれども、公務員で年収450万円以上なら、大半の人は羨ましいのだろうなとおもう。僕は人間関係の荒れた職場は絶対にイヤだけれども。