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諸悪の根源という思考停止

ひとりごと

なんか事件があると「誰が一番悪いのか?」そういう問題になる。SMAPの問題ならメリーが悪い、キムタクが悪いと責任の根源を問う意見が巷に溢れる。

世の中を善と悪の二項対立みたいに考える単純さが嫌いだ。メリー氏はその心の狭さでここまで芸能界に君臨してきたわけであるし、木村拓哉の狡猾さも彼の個性として愛されてきたはずだ。それなのに問題が生じると悪人を探して断罪しようとする人ばかりになる。

世の中、ものすごい悪意が存在しなくても、個々人の思惑のスレ違いが結果として大きな軋轢を生むことは日常茶飯事だ。しかし、軋轢が生じる毎に「誰が一番悪いのか?」という犯人捜しをしていたら社会がまわらない。そうったことは暗黙知として社会に共有されている常識の一つである。

マスコミがその性癖として、世界を善と悪との二項対立に描きたがるのは、ある意味仕方がないのかもしれない。しかし、昨今はネットの顔の見えない声が、そいうったマスコミの性癖を、世の中の当たり前のように増幅しているところがあって、それがなんとも気持ち悪いし、社会を悪くしている感じがしてならない。

もっと嫌なのは「社会の常識」とやらを持ち出して、「筋論としてはジャニーズ事務所やメリー氏が公の場所で頭を下げるべきだ」とドヤ顔で書く連中だ。こういう輩は要するに「俺様にとって溜飲が下がる結果がベストの結果だ」という思いっきりの自己満足を世間に晒して、その醜さに気づかない愚か者なのだ。