わかりました あきらめましょう。

私は進歩しない 旅をするのだ

停滞

ここ十年ぐらい時間が止まっている感覚が強い。二年前と七年前の差異が認識できない。過去の事象が去年だったか、九年前だったかの区別も曖昧だ。更に近々の四~五年になると昨日と五年前の区別さえ困難だ。

誰かと(ペットでもいいのだけれども)暮らしていれば、その対象の変化を通して自分に流れた年月も認識しやすい。一人だと年月の流れを認識する指標がない。実家に帰ったときの父母の老いと甥達の成長ぶりだけが指標だ。

人間関係に新たなアップデートがない。まったくない。旧い関係は耐用年数が過ぎたようで反応がない。収入を見ても仕事内容を見てもなにも前進していない。同じことを劣化を避けつつ繰り返しているだけだ。

私の立ち位置を揺るがす外圧がない。取引先はこちらの進歩など望んでいない。今までと同じ振る舞いを繰り返すことだけが彼らの望みだ。所属する組織のうねりがないと、かくも人生は停滞してしまうのか。

意志のチカラで停滞から抜け出すことが可能なのか? 年々それは不可能だと思えてきた。ジリジリ所得が減っても、生活の枠組みを変えてしまうための意欲も理由もない。意味もなく飛躍できるのか。そんな飛躍を成し遂げた人が身近にいるか、知っている人でいるか? 誰も思いつかない、皆過去からの連続線上で生きている。この齢で先の見えない飛躍など、空想の話でしかない。