わかりました あきらめましょう。

私は進歩しない 旅をするのだ

男の寿命の短さ

実家に帰る度に知人の父の訃報を聞く、小中と9年間通ったので名前を知っている人は多い。死ぬのは必ず知人の父で、母が死んだという話は一度も聞いたことがない。男の寿命は80歳前後だったとおもうので、70代後半が多い知人の父が逝ってしまうのは確率的には極めて当たり前だ。

郊外のベッドタウンなので逝った人はほぼ全員元サラリーマンの年金生活者だ。仕事という枠から自由になると何をやったらよいのか判らなくなり、急激に老いて何らかの病に罹患するか心臓発作であの世に逝ってしまうようだ。

僕の父は76歳だが入院したのが風呂でのぼせて倒れたときだけという健康体だ。暇があればジムに行き、野菜とヨーグルト主体の朝食を自分で作って毎日食べている。大企業を定年退職した父には退職仲間から断らないと日々の予定がすべて埋まってしまうほどお誘いが多い。だからまったく心配していない。

母は父ほど健康ではなく入院歴も多いが見た目は60代にしか見えない。僕の体質の多くは母から遺伝したので、母も慢性の肩こりや胃腸の弱さがある。膝関節も痛いようだ。でも母の母(祖母)は96歳にして健在なので、長生きの遺伝子も受け継いでいるはずだ。

両親の健康よりも自分の健康の方がよほど脆く、鎮痛剤だの抗うつ剤だのサプリメントだの大変だ。今の生活ではなく、どこかに勤務するような仕事だったら、今より健康であったのか、それとももっと不健康に陥っていたのかは判らない。それでも日々の感じからして「老人」と呼ばれる前に逝ってしまう可能性が高く思えてしかたがない。

配偶者のいない男性の平均寿命は既婚者のそれと比べて10年も短いそうだ。僕はそれに加え職縁もない生活をしているので、余命はあと20年もないような気がしている。しかしそう思うと不安になるより、それが希望になってしまう現状が不甲斐ない。