わかりました あきらめましょう。

私は進歩しない 旅をするのだ

欠点を治したくないというのは、人間の強い願望である

僕たちは自分が不幸なのは自分の欠点が自己実現を阻害していると考えがちだ。だが本当に不幸なら血道を上げてでも欠点を排除しようとするだろう、しかし不幸を嘆きつつ自己の欠点を見事に改善したというエピソードはほとんど世間に見当たらない。

人は自分が自分の欠点だと理解している自己理解によって正に自我を保っている。欠点がなくなってしまえば、欲望を具現化できない理由を説明できなくなってしまう。言い逃れができない・選択の余地がない立場におかれることは、欠点によって被る不利益よりも人にとっては辛いことなのだ。

選択の余地を減らす行動は、如何にポジティヴな動機があったとしても、やらないのが人間の本性なのかもしれない。言い換えると、選択の余地を常に探す心の癖こそ、心の病の本質なのかもしれない。