わかりました あきらめましょう。

私は進歩しない 旅をするのだ

アムリタ

牧野由依は子供のころは神童扱いだった。幼くして映画のサウンドトラックのピアノを担当したりした。後に「音大出身の声優」という売りで順調なデビューを果たし、大役をいくつもこなした。ファーストアルバムはいろいろなアニメのサウンドトラックからのかき集めであったが、極めて良質の曲が多数収録されており、文句なしの名盤だった。

しかし、競争が極めて激しい声優業界において二足のわらじで成功するのは至難であった。次第に出演するアニメが減り、結果としてミュージシャンとしての活躍の場も狭くなってしまった。容姿がもう少しでも上のレベルであったら現況はまた違っていたかもしれない。現実の厳しさを教えてくれる人である。とはいえ今でも2クールに一本ぐらいは出演作があるし、規模は小さくなったがコアなファンはライブに足繁く通っているようだ。

それはともかく、この「アムリタ」という曲は大名曲だ。母性を慈雨に見立てた詩が素晴らしい。半分は梶浦由記氏の手柄だが、牧野さんの美声がなければ名曲にはならなかっただろう。


天球の音楽天球の音楽
(2006/12/06)
牧野由依

稀代の名盤です。