1992年に某大企業に就職しました。年商が1兆円を超える会社です。ちょうど5年在籍しました。企業のIT化が高速で進んだ5年、興味のある人がいるとおもうのでその履歴を思い出してみます。
1992年
プライベートで既にニフティサーブのヘビーユーザーだった私ですが、配属された営業所にはまだパソコンがありませんでした。庶務の女性だけが利用方法を熟知しているユニシスの端末(UNIX)だけがありました。その端末は本社のホストに直結していたので、そのあたりはさすが大企業といった感じです。しかしその端末に触れることができたのは、その女性だけ(お局様)でした。
1993年
ユニシスの端末の隣にNECのPC98が鎮座しました。個人的には狂喜(大げさでなく)しました。しかし、とりあえず設置しましたというだけで、ソフトウェアは何も用意されていなかったです。いま思えば顧客である大塚商会等に買わされていたのかもしれません。
それで私は自宅から一太郎Ver.3のフロッピーを持参して仕事に利用しはじめました。落ちこぼれ社員だった私ですがはじめて一目置かれたことを思い出します。プリンターはユニシス端末用のドットインパクトプリンタ(死語)しかなかったです。それでもクレーム報告書作成等に大活躍しました。
1994年
OSがMS-DOSからWindows3.1に変更。エクセルが利用できるようになって見積書の作成が非常に楽になりました。去年まで僕をオタク扱いしていた若手社員もPCを使うように態度が変化。ベテラン社員は頑なに全ての書類を手書きしていましたが・・・
1995年
本社の指示で社内書類は原則すべてPCで作成することになりました。営業週報を手書きすることに情熱を費やしていた課長が一番ショックだったようです。「俺は今が、正念場だ!」 という名言が忘れられません。
1996年
Windows95の導入と時を同じくして全ての業務をイントラネット上で管理させるシステムが上から降ってきました。営業用の見積支援システムの利用が義務づけられました。頑なに手書きに拘っていた部長がテクノストレスで逆ギレを連発(後に左遷)。営業所で一番詳しいということで、全員の前で「インターネットとは何か?」というプレゼンをやらせて貰いました。大舞台です(大げさ)
1997年
全営業社員に一台ずつノートパソコンが配布されました。この辺りのスピードはさすが大企業です。残念ながら退職したのでその後のことは知りません。
転職先
転職先はコンピューター書籍メインの出版です。転職して自分のITヒエラルキーは最下位に堕ちましたw 購買部署なのにUNIXプログラマーが三人もいました。全席にデスクトップPCが設置。当時はPC98からDOS-V機への移行期でマシンの設置割合は半々でした。転職して終日キーボードを叩くのが仕事のメインになりました。それ以降、4回転職して今はSOHOですが、PCは常に眼前にあります。