「主体はその自己同一性をおのれの権能を自ら行使することによってではなく、愛されているという受動性から引き出している。」
内田先生経由のレヴィナス老師の至言である。
受動性無き主体のありようは、自己が自己を同一化するという窒息する主体化である。
窒息する故の息苦しさを「孤独」と定義する。
本当に必要なものは他者を経由してしか手に入らない。
他者との相互承認及び同期無き人は完全に主体化できない。
高度資本主義によってコミュニティが個の単位まで解体され
偽りの主体がネットワーク上を浮遊している。
この文章も、そういった浮遊物の一つである。 合掌